バンプレストフィギュアコロシアムへの出場が決定した気持ちをお聞かせください。
大会に参加できて大変わくわくしています。今回はたくさんの好きなキャラクターの中から、一番実体化してみたいキャラクターを選出しました。一流の原型師を目指していますので、今大会でほかの選手と交流しあい、また専門的なコメントをいただれば、自分の目標に一歩でも近づくだろうと思います。
クリエイターとして今に至った経歴を教えてください。
私は尾田栄一郎先生の『ワンピース』が大好きです。漫画のキャラクターを手で触れればいいなと小さい頃から思っていますので、プラスチシンでキャラクターを作ったりすることもやりました。当時、芸術系大学へ進学することは親に反対されましたので、普通科に入って通信教育の形で造形の知識を勉強しました。大学でいわゆるフィギュア研究部を作ってフィギュア製作を続けており、卒業してからフリーターとして原型師の道を歩き始めました。
熱中している物事と、それがあなたにとって特別な意味を教えてください。
フィギュア製作が大好きですので、二次元のキャラクターを実体化するたびに大変楽しさを感じてしまいます。ゼロからスタートして、筋肉や服装の細部まで完成させて、作品に魂を注ぎ込む。命の伝承のように、作品も作者の意志や感情を引き継ぐのでしょう。
クリエイターとしてのこだわりや自分だけのルールがあれば教えてください。
好きな二次元のものを立体化し、触れれる物にすることは大変幸せなことだと思います。数日間でもフィギュアの材料を触らないと、もやもやしてしまいます。偉大なる航路を駆けるルフィのように、私も夢へ一歩ずつ近づいています。
日本のフィギュア、またはクリエイターに対してどんな印象がありますか?
大山竜、竹谷隆之、宇田川育仁先生の作品が好きです。昔はどれかの大会で宇田川先生にお会いしたことがあります。当時、宇田川先生の機械昆虫を見て、体の些細な部分の表現力、そしてダイナミックなポーズの見せ方から、先生はものすごい集中力を持つ方だと分かりました。当時は優しく接してくれたし、最高な原型師だと思います。
今大会への意気込みやフィギュア制作への想いなどあれば自由にお書きください。
『ワンピース』のBGMを流しながらゾロを作っています。音楽に浸ると、数々の名シーンが頭に浮かんでくるし、長年積み重ねてきたキャラクターへの感情も流れ込んできます。こうしたことで、イメージに最も近いゾロを再現できる気がします。造形王中国大会に感謝の意を表します。最愛の『ワンピース』で競技できること、ありがとうございます!