原型師インタビュー
岩金 優輝
今大会に出場の声がかかった時の気持ちを教えてください。

「嬉しさ」よりも先に「驚き」が前面に来ました。原型師になる前から見ていた大会でしたし、まさか自分が出るとは思いもよらなかったからです。

なぜ原型師になろうと思いましたか。

一番最初のキッカケは、本屋で何げなく手に取ったフィギュア雑誌だったかと思います。
原型師という職業があると知ってから自分の中で何かワクワクする気持ちが生まれたのを覚えています。

このキャラクターを選んだ理由を教えてください。

元々、悪役キャラを作りたいという思いがありました。
荼毘のビジュアルに魅力を感じたのはもちろんですが、火傷痕やそれを繋ぐ縫い目、コスチュームの破れなど造形で表現してみたい箇所が多かったのも理由の一つです。

今回の作品の見どころは何ですか。また製作過程で苦労したところ、その理由を教えてください。

今回作らせていただいた荼毘は、目線やかざした手の先に警戒すべき何かがいる(ある)という構図にしています。
コートに風を吹かせることでその何かの存在感や圧、場の緊張感を上げつつ、それに対する荼毘の余裕のある対応や表情を見ていただきたいです。

製作過程で苦労したところはコートの造形です。
生地が4枚に分かれているので、風を受けた際にどう動くのが自然でカッコいい表現になるんだろうかと試行錯誤しています。

原型師としてのこだわりや、自分だけのルールがあれば教えてください。

こだわりやルールとはニュアンスが少し異なってしまうかもしれませんが...。
新しい案件が入ると仕事を始める前に部屋を片付けたり、机の上を掃除します。開幕式みたいなものです。

今回の作品の製作日数(原型まで)を教えてください。

1ヶ月半くらいです。

最後に、大会への意気込みをお願いします。

自分の中にある荼毘のイメージは具現化できたので満足しています。

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