造形王頂上決戦プロデューサー BANPRESTO阪田
〜裏造形王頂上決戦に対する想い〜

造形王頂上決戦・・・
そもそも開催した目的は、「フィギュアに加えて原型師の魅力を商品と一緒に伝えること」を一番に掲げていました。
原型師が製作された原型に対する思いや、その人柄をよりわかりやすく伝えることができれば、既存の商品とは違った魅力やユーザーが生まれるのではと、造形天下一武道会から続くトーナメント方式で開始したことが始まりです。
完全に私的な考えですが、ドキュメンタリー番組を好んで視聴します。
一つの物事に対しての様々な人物の考えなり、行動に興味があり、そんな趣向からこの大会が生まれたと言っても過言ではございません。
第一回大会から、数多くの原型師さんと知り合うことができ、その方の性格、原型のテイスト、考えを知ることができました。
共通して言える事は、造形という物に関してメチャクチャ熱い方々が参戦されてきたということです。
その一方で、当然と言えば当然ですが皆さん大人です。たまに集まった際に激論を交わすことはあっても、ケンカをされるような方はもちろんいませんでした。
ところが・・・
第4回造形王頂上決戦後、山口氏とサイトウヒール氏のtwitter上でのやり取りを不意に目にした時、「こ・・・これは・・・明らかに口論、いやケンカをしている!!」そう率直に思いました。
そして同時に不謹慎にもテンションが上がってしまいました。
理由は明白です。私達が開催してきた造形王頂上決戦が元で両氏がケンカをしている!!
これぞ正に求めていたドキュメンタリーである!!そう思ったからです。
すぐにお二方に連絡を取りました。理由は明白です。関係者として、企画者としてこのまま2人を疎遠にさせる訳にはいかない!!これを試合にできれば、よりドキュメンタリーに近い、本来の目的に沿った企画ができるかもしれない!!そう思ったからです。
そもそも原型の方向性も、考え方も、出場歴も対極にあるお二人です。
勝手にお二人の試合のテーマを唱えるのであれば「理詰め(山口氏)vs 感性(サイトウヒール氏)」
であると思っていますし、山口氏が初出場に対してサイトウヒール氏は4連続で出場されています。
そういった点からもお互いに違った視点で造形王頂上決戦を捉えておられることでしょう。
唯一の共通点は、お二人とも優勝経験があるということ、それが余計にお互いのプライドを燃やす要因であるのではないでしょうか。
今回のルールは、敗者には商品化はもちろん、彩色をする権利さえ与えられません。
原型師、物づくりに携わる方々にとって、作品は自分そのものといっても過言ではないのではないと思います。
そこまで、原型師にとって厳しいルールを敷き、顔出しをし、プライドを懸けて戦う事を承認していただいた山口範友樹氏、サイトウヒール氏に、深い尊敬と感謝の念を抱いています。
様々な理由から、これを今後の造形天下一・造形王頂上決戦のルールとして敷いていくことはないと思います。
今回だけの特別ルールです。それだけに裏造形王頂上決戦と銘打ち、投票をしていただけるユーザー様にはいつも以上に楽しんで、そして投票に際しては参戦されるお二人の原型、考えに共感された方へ、是非清き一票をよろしくお願いいたします。

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