サイトウヒール 〜裏造形王頂上決戦に対する想い〜

そもそもの引き金となったのはTwitterでのボクの発言、「キャラ人気薄のバギー、パウリーには5割増、今が旬のサボを選んだ山口さんには5割減の評価。」というつぶやきだったんですね(^^;)
それが、「結局、キャラ人気の大会になってるんじゃないか?」というリードにある言葉に繋がるんですが、一言にまとめてしまえば、そういう思いは実際あります。
キャラ人気もないと勝てない!そう感じてはいるからこそ、造形王Ⅲではゾロを選んだ訳ですし。
ただ、ゾロで準優勝した大会の時、伝わってくる仲間内での評判が、なんだかあまりよろしくないように感じたんです。
Ⅱでの黒ひげの時は、結果こそ予選敗退でしたが、仲間内での評価はとても高かったんですよね。
ゾロは確かに人気キャラではあるけれど、造形面で(表現としては未完成ではあるけれど)新しい事に挑戦も出来たという思いがあったので、なんだか "う〜〜〜ん・・・” って気持ちになりました。
で、人気キャラで勝ち上がれたとしても手放しで ”うれしい” には多分繋がらないだろうな。
やっぱり、大人気ではないキャラで勝ててこその造形王だな!って、そんな思いに辿り着いたんです。
あれだけのサボを作れる実力があるんだから余計にサボではないキャラを見たかったなぁって、そういう思いもあっての先のつぶやきではあるのですが・・・。
そんな事はまぁ他人がどうこう言う話ではないですし、ボク自身ゾロを選んで消化不良を体験したからこそ出て来た考えなんで、やっぱり自分勝手甚だしい意見ではありますね・・・(^^;)
と、キャラ人気うんぬん関連については実はもうお互いの中で収束してる感が漂ってきた頃に、本気で譲れないある『想い』が勃発して来たんです!!
それぞれが目指すべき頂について、お互いを認め合った上で尚、だからこそ譲れない引けない『想い』があるんだという事に気付きました。
『造形王頂上決戦』は、何度も何度も語っていますが、ボクにとっては特別な大会なんです。
誤解される事を恐れずに敢えて書かせていただきますが、ボクの中では、やはり造形力を競い合う大会だと思っているので、技術力の積み重ねこそが正義!みたいな風潮はどうなんだろう?って思いはあります。
かっちりきっちりとした技術を積み重ねる事で、空間であったりリアリティを求めたりする作り方はやはり『王道』であり『正解』でもあるのですが、それを『すべて』、『絶対的正解』にしてはいけないと思うんです。
漫画にしてもアニメーションにしても、多種多様な表現方法を駆使して作品作りがなされていると思います。
反面、(日本に於ける)キャラクターフィギュアの世界ではストライクの範囲がすごく狭い気がして仕方がないんです。
もっともっと、いろんな表現方法のフィギュアが出て来てもいい気がしていますし、その為の模索、トライ&エラーは必要な事だと思っています。
ボクが求める造形表現には、きっちりかっちりツルツルピカピカは下手するとマイナスの要因になりかねない、そんな気がするくらいなんです。
空気感を纏ったような作品作りを追い掛けていくと、粗さとかタッチとかマチエールとか、引っ搔き傷でさえ一つの表現に繋がるんじゃないかと思っています。
究極で例えてしまうとすれば、1パーツ、一つの塊として表現された、誰が見ても鬼カッコいい!で、見た事が無いような、そんなゾロとかをいつの日か作れるようになりたいなぁ☆とか、結構真剣に考えたりしています。
偉そうな事を言っていますが、粗いなぁとか、まだまだ詰め切れていないなぁとか、自分自身でも足りていない所がたくさんある事は十分わかった上で、それでも自分が進むべき方向性は間違ってはいないんだと、そこは揺るがない気がしています。
なので、もっともっともっと!もっともっともっともっと!!己の腕を磨いて、そういう『想い』がいっぱい詰まった作品作りが出来るように、頑張ります。
今回の『裏造形王頂上決戦』では、同一キャラでありながら、作品の雰囲気、タッチ、各々の作品に対する考え方も含め、すべての面に於いて、非常に対照的な作品が相対する事になりました。
二人でのガチンコバトル!! 白黒ハッキリつけようぜ!!と謳われてしまった以上はお互い引けない性格みたいですし、実力を認め合いながらも、やはり己の作品が一番カッコいいでしょ!?っていう気持ちは、譲れません、大人げない大人ですから(^^;)
意地とプライドを賭け、作品には思いっきりのカッコいいを詰め込んで、男前(おっとこまえ)なサンジを作り上げる事が出来ました!!
皆様に楽しんでいただだける作品作りが出来たと自負しています!!
よろしくお願いいたします!!

戻る

  • ワンピース