第4回造形王頂上決戦、裏造形王頂上決戦を制し、今最も波に乗っている原型師の一人「山口範友樹」氏。
この男、その造形力と言動とは裏腹に実に繊細で心配性である。
誰よりも勝利に飢え、勝利を手にしてきた男が、今大会においても自己を確立するために次なるステージに進むことはできるのか?
片や初参戦「MIDORO」氏。この女性原型師、とにかく考え方が暗い……。
造形王という頂に照準を合わせるべきこの決闘の場を目の前にし、出てくる言葉は、
「どうせ私なんか…、どうせ私の原型なんて…」と、一人暗黒の世界から呟き続ける。その姿、そのオーラ、まさに暗黒からの刺客(アサシン)と呼ぶに相応しい。
絶対王者も案外、このようなタイプに潰されてしまうのかもしれない…。
共にBANPRESTOのワンピースフィギュアを長きに渡り支え続けてきた絶対原型師の両者。
当時ワンピースフィギュア界に衝撃を与えた「THE GRANDLINE MEN」を手がけてきた「TK」氏。
片やワールドコレクタブルフィギュアの礎と歴史を作り、近年では「KING OF ARTIST」を手がける「山下マナブ氏」。
だが、造形王頂上決戦という舞台ではお互い無冠である。
実績、経験、技術、最高レベルにある二人のうち、「無冠の帝王」を返上する一手を打つのは果たしてどちらだ!?