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稲坂 浩臣

撮影協力:株式会社アートプレスト(ドルフィンスタジオ)
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インタビュー
優勝が決まった時の感想をおきかせください。

大会への参加も含めて、たくさんの偶然の巡り合わせの中で、何か大きな流れに運ばれていくような感覚の優勝だったのでとにかくありきたりですが、「感謝」。その一言です。
応援してくれた方々はもちろんですが、原型師修業の師匠である、うらべかつみ氏。大会参加のきっかけとなる商業実績を積ませてもらったCCPの延藤社長。
そして今回の大会において、あらゆる面でサポートし、鼓舞し続けてくれたサンダーロードスタイルの笠井晶次郎氏。本当に感謝してもしきれません。そしてもう一人感謝したいのが、この男。やっぱり皆に愛されてたんですね!
「ミスター・サタン!僕の世界を救ってくれてありがとう!」

大会を終えての感想をおきかせください。

毎年大会は楽しく見させてもらっていましたが、今年はより一層近くで見ることができ、本当に勉強になりました。
結果として優勝させてもらいましたが、見えてくるのは足りないものばかり。構成力、解釈、素材感、仕上げ力、面の構成などなど。皆さんやはり凄かった。「ぐむむ、まだまだ死ぬ気で探求していかないと一生追いつけない」と強く感じました。足りてない悔しさの方が今は勝っている感じです。
大会ルールに関しては年々厳しくなっているのを感じはしますが、原型制作自体が、そもそもあらゆる制約の中で表現する行為なので、大会参加者が制約にどう挑むかというのを見るのは最高に楽しかったです。それがこの大会の醍醐味でもありますね。

製作中に苦労した点、楽しかった点はどこでしたか?

苦労した点でもあり、楽しかった点でもあるのですが、「サタンのかっこ悪さを、いかにかっこよく表現するか?」
フィギュアというのは基本的にかっこよくないといけないと思います。かっこ悪いものにわざわざお金を出さない。これが基本だと思います。だから、フィギュア的にかっこよくしながら、サタンの魅力でもある真剣なずっこけ感、つまりかっこ悪さをいかに内包できるか?その行ったり来たりは楽しくもあり、苦しくもありました。
あとはやはり時間との闘いというのはありました。制作期間自体は3か月くらいあり、かなり長めだったのですが、通常の仕事と並行しながらの作業だったので、原型作業は基本深夜。プレッシャーもあり、大変ではありましたが、大会に参加させてもらっている喜びも感じながらの作業だったので、とても充実した時間でもありました。
ただ、最後の最後、顔に修正が入ってしまったときはストレスで帯状疱疹出ました(笑)
でも今思うとあそこでNGを出してもらってなかったら、優勝はありえなかったと思います。単純に顔でかすぎでした(笑)よかったよかった。それも含めていい巡り合わせだったと思います。

賞金の使い道を教えてください。

家族のために使います。といいたいところですが、オリジナルでソフビを作っているので金型資金できたぜ!イェーイ!です。じゃんじゃんソフビの金型にぶっこみたいと思います。昨年末借金して金型作りましたが、それはそれ。新作用の金型資金できたぜ!イェーイ!です。自分でもアホだと思いますが、自分でも止められないんです(笑)。この場を借りて、わたくしを支えてくれるご家族には謹んでお詫び申し上げます。

最後に応援してくださったファンに向けてメッセージをお願いします!

今回の大会は、「原型師としての死」を覚悟して臨みました。
この大会に出場できることは原型師として非常に名誉あることですが、一方で想像以上に大きなリスクを背負って戦うことになります。
今回皆様の応援のおかげで、優勝という正直想像していなかったような最高の結果を頂き、無事大会を生き抜けたことに本当に感謝しています。
そして、今回の優勝は自分にとって最高の勲章であるとともに、これから先、何が何でも成長しなければならないという新たな試練も同時に頂いたと思っています。必ずや成長して、皆さんに感動してもらえる原型を作ることが一番の恩返しだと思いますので、一心不乱に頑張ります!
応援、本当にありがとうございました!

インタビュー
稲坂 浩臣
製作キャラクター

ミスター・サタン

経歴をお聞かせください。

約5年。

原型師になったキッカケと今後の目標(展望)などございましたら教えてください。

原型師に憧れ、原型師に恋焦がれ、原型師になりたくて仕方ありませんでした。
直接的なキッカケは、うらべかつみ造形工房の超像革命です。
そのあまりの衝撃に、弟子入りのお願いの手紙を書いたことが業界への第一歩でした。
フィギュアの原型師に憧れた自分ですが、原型師修業、メーカー勤務を経ていく中で、ユーザーの手に届く商品こそが一番のゴールであり、自分の人生の目的だと感じました。
その考えがあって独立し、造形、彩色、量産の一貫業務を柱に工房を設立しました。
いい商品をユーザーに届けるためにフィギュア作りの全ての工程に対しての精度を上げていくこと、情熱を高めていくことが、今も、そして今後も、変わらぬ人生の目標です。

製作するキャラクターの選考理由をお聞かせください。

純粋にミスター・サタンが、キャラクターとして一番好きだったからです。
サタンの行動に何度涙し、心が打ち震えたことか。サタンは登場初期こそ、ただの勘違いヤローでしたが、最終的には己の弱さを認め、恐怖に立ち向かい、その時々で自分のできることを精一杯やろうとした本当の意味でのスーパーヒーローだと思います。悟空たちには力としては遠く及びませんが、キャラとしての魅力はまったく負けていないと思います。
ちなみに今回のポーズである「サタンミラクルスペシャルウルトラスーパーメガトンパンチ」は人造人間18号を制し?天下一武道会優勝を勝ち取ったポーズです。
…これが、サタン選考のあざとい方の理由です(笑)

今大会についてのコメントをお願いします。

第1回からずっと憧れて見続けていた大会です。
クオリテイーの高い原型作品がずらりと揃う圧巻さも大会の魅力ですが、あくまで「ドラゴンボール」という傑作漫画のキャラクターを立体化するという作業なので、原型の技術や表現力以外に、キャラクター造形に対する各原型師さんたちの哲学や、矜持みたいなものがありありと窺えるのが、ものすごく楽しいですし、勉強になります。
「ドラゴンボール」という原作を最大限尊重しつつ、いかに表現するか?いかに今までにないものを作るか?そんな想いを毎回ヒシヒシと感じます。
出場メンバーの方々に関しては、そのそうそうたる顔ぶれに圧倒されています。なので、ここ数か月ずっと胃が痛いです(笑)
いいものを作ったら最高に評価される。
生半可なものを作ったらどん底に突き落とされる。
生と死が激しく交錯する場、それがこの造形天下一武道会だと覚悟しています。

今大会への意気込みをお聞かせください。

今回公募枠から大会にチャレンジさせてもらう機会を頂き、大変感謝しています。
過去の大会作品も大いに研究させていただきましたが、はっきり言って目指す山の高さに超ビビッています。ビビり倒して夜も眠れません。
その造形力、表現力、精度はもちろんですが、鳥山先生の描く線一本一本に対する考察が凄まじく、特に中澤さんの造形に関しては分厚い歴史書を読んでいるかのようです。
でも大会に挑む以上、自分を卑下する気は全くありません。
胸を借りるという殊勝な気持ちも微塵もありません。
サタンと同じく、自分のもてる力をすべて使って、自分のやるべきことはすべてやって、勝利を掴みに行きたいと思います。
そのあとで屍が転がって笑いものになるのか。
爪痕を残して稲坂浩臣という名前を覚えてもらえるのか。
眠れぬ夜はまだまだ続きますが、後悔のないように戦い抜きたいと思います!

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